coach=馬車

コーチングとは

コーチの語源は「馬車」。馬車の役割は乗っている人が目的地へ行くことをサポートすること。
転じて、目標達成をサポートする人のことをコーチと呼ぶようになったと言われています。
  「対話により相手を勇気づけ、目標達成のための行動を起こさせるコミュニケーション」
  「相手を最大限に受け入れ、相手の望みが叶うことを信じて行うコミュニケーション」
  「発見や気づきを生み出し、視点を変えるコミュニケーション」
など、場面や人に応じてさまざまな説明のしかたがあります。

コーチングのしくみ

■コーチとクライアント
コーチングによるサポートを受ける人を「クライアント」、サポートする人を「コーチ」と呼びます。一般的には上司がコーチ・部下がクライアント、親がコーチ・子どもがクライアント、先生がコーチ・生徒がクライアント・・・になることが多いです。

コーチングの流れ
コーチはクライアントの話をよく聴きます。クライアントはコーチに自分の置かれている状況や気持ち、どうなりたいかなどを話します。たくさん話すことでクライアントの頭の中で考えが整理され、 自分のとるべき行動に気づいたりします。コーチがアドバイスしたり導いたりしなくても、クライアント自身が「どうすればよいか」を自分で決めることができます。

■コーチのすること
コーチはクライアントの話をよく聴き、クライアントのしてきたことや考えていることを承認します。承認というのは「OK」と評価を下すことではなく、ありのまま、そのままを「中立に受け止める」ことです。評価されないので、クライアントは安心して話すことができます。

また、コーチはクライアントに質問をします。アドバイスや指導の代わりに質問を投げかけることで、クライアントが自ら考え、答えを見つけられるようにサポートするのです。
そして、コーチはクライアントを励まし・力づけます。クライアントが「やる!」と決めたことは全力で応援します。

コーチ型リーダーへの期待

■現代の企業が抱える大きな課題
企業にとって、人材育成やチームビルディングは「重要だが難しい」ものです。
かつては終身雇用が大前提で、先輩社員が後輩の育成に深く関わり、社員全体の企業への帰属意識も高いものでした。ところが、IT化がすすみ業務が質量ともに増えた現代では育成の時間が十分にとれない、そもそもコミュニケーションを成立させることも難しいのが現状です。

多くの企業では次のような声が聞かれます。
 ・新卒者を離職させず、戦力にしていくための育成がむずかしい
 ・コミュニケーションの機会が少なく個人の意見やアイディアが出しづらい
 ・立場、職種によってチームに対する「温度差」が見られる
これまでの「オレについてこいトップダウン型リーダー」では解決できなかった、これらの課題を解消できると期待されるのが「コーチ型リーダー」です。


■コーチ型リーダーとは
「コーチ型リーダー」の最大の特徴は、メンバーひとりひとりに合ったコミュニケーションを通じてチームビルディングを行い、自律的な組織を作ることです。各人の成長や目標達成を支援しつつ、チームとしてのパフォーマンスにも目配りしていきます。チームを構成するメンバーが共通の目標に向かい、「自分事」として取り組むことができればより高いパフォーマンスが期待できます。

一方でコーチ型リーダーが醸成するチームの空気は風通しのよいものであり、メンバーがそれぞれに達成感をもち、感謝の気持ちをもって仕事をすすめることができます。つまり、メンタルヘルスも良好に保つことができるのです。

コーチングの効果・役立つ場面

■コーチングの効果
・自己肯定感がアップする
・自分の強み、軸が明確になる
・多様な視点でものが見られるようになる

■コーチングが役立つ場面
・部下の育成 〜ひとりひとりに合わせた対応で個人の目標達成・問題解決のサポート
・チーム運営 〜風通しがよく、各人が主体的なチームをつくります
・離職防止 〜「不満」や「不安」を小さいうちに解消していきます
などなど・・・

コーチングとは

コーチングについて、コーチングが役立つ場面についてお伝えします